この間タイ人の生徒にゆかたを着せて上げたとき「あれ、右?左?」と一瞬考えてしまいました。

【コラム】 「男性は右前、女性は左前」そのナゾを解き明かせば...
(R25 - 01月23日 11:13)

古着屋さんで安売りされている服を買ってみたら、どうにも着づらい。よく見てみたら女性用のシャツで、ボタンの左右が逆。あ~ガッカリ...なんて経験したことありません? でも、なぜボタンって男女で逆なんでしょう? もしかして、男が脱がしやすいから!?

さっそく、文化服装学院で西洋服装史を教えている朝日真先生にお話を伺いました。

「ボタン文化は、アジアからヨーロッパに伝わったのですが、アジアでは、右前左前は明確には決まっていませんでした。ボタンがヨーロッパで一般的に広まったのは14~15世紀。意外と歴史が浅いのです」

では、なぜアジアからヨーロッパに伝わった段階で、男性は右前、女性は左前というルールになったのでしょうか?

「それにはいろいろな説がありますね。例えば、"王宮で男性は自分で服を着て、女性は他人に着せてもらうから左右逆になった""左の腰につけた剣をスムーズに出せるように男は右前になった"...などが有名です。ただどれも俗説だと思います」

ええ、俗説? そうなんですか? じゃあ、僕の説も俗説ってことか...。

「ヨーロッパでも、男性が右前、女性が左前とそれほどハッキリ決まっていたわけではないんですよ。ちなみに、ナポレオンは18~19世紀の人物ですが、肖像画を見ると右前左前、どちらのパターンもあります」

それでは、現在のようにハッキリと決まったのはいつなんですか?

「18世紀末に出版された服の仕立て教本で定着していったようですが、決定的に定着したのはファッション誌ですね」

え? ファ、ファッション誌ですか!?

「例えば1892年に創刊されたアメリカの『ヴォーグ』などのファッション誌で、男性が右前、女性が左前で掲載されていました。そこから一般に伝播し定着したというのがおそらく真相ですね」

古くからの決まりごとだと勝手に思っていましたけど、意外と最近できた文化だったんですね。
(村田らむ/清談社)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
ファッション誌の影響力は絶大ですね。

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